ピッコロカンパーニャ
味・原材料・賞味期限を記載
トスカーナの風を食卓に
「ピッコロカンパーニャ」とは小さな山荘の意味。フィレンツェの街を見晴らす山の斜面に、その特別なオリーブ畑はあります。畑を経営するのは三十年来の付き合いになる日本人の友人です。近年、嬉しい事にここから生まれたオリーブオイルが、連続してコンクールの最高賞を獲得しましたが、そこには十分な理由があるのです。
私は彼等がまず羊を飼い、土壌改良を始めた日々に立ち会っています。時間はかかりましたが、やがて健康なオリーブの木が素晴らしい実をつけるようになり、日本人らしい真摯で手抜きの無い仕事で、本格的なオリーブオイル作りが始まりました。丹精したオリーブの実は特別な方法で手摘みされ、その日のうちに搾油されます。時間を置くとすぐに酸化が始まるからです。そして大切なのは全ての実が単一畑である事、つまり混ぜ物の一切ないモノポールのオリーブオイルだと言う事です。これは小規模農家だからこそ出来るので、日本に普通に入っている市販のオリーブオイルでは有り得ません。これら全てが「十分な理由」だったと言えます。
絞りたてのオリーブオイルは濁っていてピリリと辛味があります。香りは強烈で一口含むと一日中その余韻が続く、まるで「トスカーナの風」と言うよりは「嵐」のようだと感じました。これは絞りたてでなければ味わえない素晴らしい経験でした。やがて半年、一年と経って落ち着いて来てマイルドなエクストラヴァージンオイルとなるのです。ここのオリーブオイルは二年経っても日本で普通に買うエクストラヴァージンオイルよりも新鮮な香りがします。すごいポテンシャルだと思います。
ピッコロカンパーニャのオリーブオイルは、きっと日常の料理を違う次元に引き上げ、食事の時間を全く新しい経験で満たす事でしょう。私たちは生産者から直に取り寄せ、新鮮なうちにお届けする事ができるのですが、残念ながら生産量が僅少なので、現在は受注した分を確保するシステムとなっています。ぜひ、ご参加いただきお試しになって下さい。トスカーナの至福の風を・・・・