ニコレッロ バリリン・バルベーラ・ダルバ 2006<飲み頃・驚きのCP>
タイプ:赤ワイン
ぶどうの品種:バルベーラ
生産地:イタリア・ピエモンテ
内容量:750ml
税抜き価格:1,820円
<時が語る伝統の片鱗>
バローロやバルバレスコなど、ネッビオーロを使用したピエモンテのワイン醸造では、伝統的な造りを守る人達と、バローロボーイズに代表されるように革新的なモダンな造りを始める人達が、併存して来ました。モダンなものは早くから楽しめる良さがありますが、中には長期の熟成には耐えないのでは、と言う疑惑が浮上して来たものもありました。現在では互いに良い所を取り入れたワイン造りが主流になりつつあります。
このニコレッロは、伝統的な造りを守ってきた一方の雄であり、「ピエモンテの巨匠」と称されています。写真の大樽をみれば明らかなように、ニコレッロのワインは技術革新は取り入れつつも、基本は伝統的な造りで、タンニンの抽出は強く、基本的に長い熟成期間が必要です。ネッビオーロであれば多分20年、いや30年という熟成を経ないと真価は味わえないような気がします。
そこでこのバリリンです。ネッビオーロほど強烈なタンニンではないバルベーラという葡萄で造られ、熟成を経て、今ちょうど飲み頃に差し掛かっています。それでも既に十数年の年月を経ています。それだけの期間を保管して来ただけでも価値があるのにこの値段ですから。このボトルもイタリア現地アドバイザーの薦めで取り寄せました。このボトルにあるのは「時が語る伝統の片鱗」。本当はバローロやバルバレスコの古酒に熟成の真髄があるのでしょうが、リスクが高すぎて弱小の当店では扱えません。しかしここには、確かにその片鱗があります。
熟した果実味のアロマとバニラの香りが優雅にただよい、ほのかに下草の香りも、熟成香というやつですね。そしてエレガントで柔らかなタンニンと長く楽しめる余韻があります。ブリュッセルの世界コンクールでは金賞を獲得した事もあります。バルベーラは地元では普段に最もよく飲まれている人気の葡萄品種ではないでしょうか。またバルベーラは一般に酸が豊富で「食事を呼ぶワイン」と言われています。
美味しい食事のお伴に、いかがでしょう。