サントリーニ・アシルティコ2021年 白 地域 ギリシャ・サントリーニ 葡萄品種 アシルティコ 750ml
白 地域 ギリシャ・サントリーニ
葡萄品種 アシルティコ 750m
<風の島の白ワイン> 人気急上昇中、ギリシャ至高の高貴な白
真っ青な空に白亜の建物。サントリーニ島と言えばそんなイメージが浮かびます。しかし華やいだ夏の季節が過ぎ去って観光客のいなくなった島は、曇り空に覆われ、ただ激しい風が吹き荒れているのだとか。もとよりこの島は風が強く、そこでの葡萄造りは特殊な工夫が必要でした。それが世界唯一のクルーラ仕立て。地面にへばりつく鳥の巣のようにリース状にツルを仕立て地面で葡萄を育てます。当然収穫量は希少ですが、そこからは海風のミネラルを一杯にうけた非常に個性的で美味しい白ワインが巣立ちます。
サントリーニ島の北端にイアという町があって、そこは世界一夕陽が美しい場所と言われています。シガラスはその町の近くにあるギリシャでも有数のワイナリーで、アシルティコに関しては最高峰の作り手です。
葡萄はその土着の古代品種アシルティコ100%。サントリーニは紀元前17世紀に火山によって出来た島で、土壌が無機質でヨーロッパで葡萄を全滅させた害虫フィロキセラの被害を受けませんでした。つまりフィロキセラフリー。そのため自根による葡萄樹の樹齢は50~250年に及ぶと言います。アシルティコは夏の強い日照により完熟し糖度が上がりますが、同時に高い酸度を保持する稀有な葡萄です。出来るワインは蔵出し直後から美味しいですが、熟成も期待できます。
このワイン「神の雫」でも魚の清蒸とのペアリングで「白砂の追憶」として登場していました。追憶?・・・まあね。・・・試飲してみましょう。
ペールグリーンがかったイエロー。白い花や柑橘、パイナップルなどのフルーツの豊かな深みのあるアロマに蜂蜜のニュアンス。アタックには微かに甘さを感じ、アフターには快い柑橘の酸が残ります。余韻があります。爽やかなのに厚みがあり、どこか塩味を感じ、温度が上がるとさらにその感じが強くなります。
勿論魚介には相性抜群、快い酸があるので何にでも合う感じです。爽やかなだけでなく料理が美味しくなります。目を閉じればサントリーニの美しい風景が。明るい太陽とエーゲ海を吹き抜ける風を感じます。「風の島の白ワイン」は、やがて来る輝かしい未来のため、そんな予感と共にグラスを傾けていただきたいと思います。